タイヤサイズの見方とタイヤ交換の時期の目安
タイヤの購入を検討するためには、タイヤのサイズを確認する必要があります。
車のメーカー、車種、グレード、年式によってもタイヤのサイズはバラバラです。
本記事のタイヤサイズの見方をご覧いただければ、ご自分でタイヤサイズを確認できるようになりますので是非お読みください。
目次
タイヤサイズの見方
タイヤのサイズは、タイヤ側面に表記されています。
タイヤは黒色をしているので分かりにくいですが、側面にはいろいろな表記がされています。
タイヤのサイズを表す表記は下の写真で指差ししている部分です。
ちょっと見にくいので拡大してみると・・・
色々数字が表記されていますね!
タイヤのお問合せ、ご購入の際は、
「195/60R17」という数字をメモしてからお問い合わせいただくとスムーズです。
数字の意味は分からなくても、この数字さえ覚えて頂ければ、タイヤ購入のご検討をして頂けます。
あとはタイヤの価格表の中から、ご自分の車のタイヤサイズを探すだけですね。
でもせっかくなら表記されている数字の意味も知りたいという方は、下記の写真をご覧ください。
表示例は、バントラックなど種類がいくつかありますが、写真は乗用車の例です。
表記の前から、
- タイヤの幅の呼称(mm)
- 扁平率(%)
- ラジアル構造
- リム径の呼称(インチ)
- ロードインデックス(LI)
- 速度記号
となります。
タイヤの幅の呼称(mm)
文字通りタイヤ断面の幅を表します。一般的に軽自動車やコンパクトカーではタイヤの幅は細く、車のサイズが大きくなるにつれタイヤの幅が広くなります。
扁平率(%)
タイヤの高さ(厚み)÷タイヤの幅×100=扁平率(%)となります。
同じ扁平率でも、タイヤの幅と高さでタイヤの外径に差が出ます。
一般的にドレスアップなどホイールインチアップするときは、タイヤ外径サイズを変えないようにするため、扁平率の低いタイヤを選ぶことになります。
タイヤ外径サイズ例
175/65R14のタイヤサイズのタイヤ外径は583mmなので、15インチのホイールにするなら、185/55R15や205/50R15のタイヤサイズならタイヤ外径の変化は数mmなのでほとんど影響はありません。
しかし、タイヤの外径を大きく変えてしまうとスピードメーターと実際の車速に狂いが生じるため車検に不合格になったり、ステアリングを一杯に切った時にホイールハウス内に干渉する恐れがあります。
ラジアル構造
「R」はラジアル構造を示す表記です。現代の乗用車ではほとんどラジアル構造となっています。
ラジアルとはタイヤの骨格となる部分を形成するコード層であるカーカスの配列が放射状のものをいいます。
カーカスの配列が斜めのタイヤをバイアスタイヤと呼びます。
リム径の呼称(インチ)
タイヤを装着するホイールのリム径です。
16インチや17インチなど呼ばれるのはこの数値です。
ロードインデックス(LI)
タイヤ1本あたりの支えられる荷重を示した指数となります。
乗用車の車両総重量は、
車両総重量=(車両重量)+(乗車定員数×1人当たり55kg)
という計算式になります。
4本のタイヤでこの重量を支えることが必要です。
以下は、ロードインデックス指数の早見表です。
LI | 負荷能力(kg) | LI | 負荷能力(kg) | LI | 負荷能力(kg) |
60 | 250 | 76 | 400 | 92 | 630 |
61 | 257 | 77 | 412 | 93 | 650 |
62 | 265 | 78 | 425 | 94 | 670 |
63 | 272 | 79 | 437 | 95 | 690 |
64 | 280 | 80 | 450 | 96 | 710 |
65 | 290 | 81 | 462 | 97 | 730 |
66 | 300 | 82 | 475 | 98 | 750 |
67 | 307 | 83 | 487 | 99 | 775 |
68 | 315 | 84 | 500 | 100 | 800 |
69 | 325 | 85 | 515 | 101 | 825 |
70 | 335 | 86 | 530 | 102 | 850 |
71 | 345 | 87 | 545 | 103 | 875 |
72 | 355 | 88 | 560 | 104 | 900 |
73 | 365 | 89 | 580 | 105 | 925 |
74 | 375 | 90 | 600 | 106 | 950 |
75 | 387 | 91 | 615 | 107 | 975 |
速度記号
速度記号はタイヤ走行可能な最高速度を表す記号です。
あくまでもタイヤの限界速度ですから、交通ルールを守って安全運転でお願いします。
速度記号 | 最高速度(km/h) | 速度記号 | 最高速度(km/h) |
L | 120 | V | 240 |
M | 130 | W | 270 |
Q | 160 | Y | 300 |
S | 180 | ZR(速度カテゴリー) | 240超 |
H | 210 |
一般的な乗用車で純正サイズであれば、ロードインデックスや速度記号はあまり気にする必要はありません。
特殊なケースやインチアップ、貨物使用するバン・トラックでは確認をしたいですね。
車のタイヤ交換の時期目安は?
車のタイヤは寿命を示すサインや摩耗や外観の状態で交換時期を見ることが出来ます。
ご自分でも日常点検で確認できますが、車体の外側のみの点検になりやすいのでタイヤ幅全体を点検するようにステアリングを切った状態や、タイヤの前後からも見ることをお勧めします。
目安①スリップサイン
タイヤの溝の中には、スリップサインと呼ばれる印が作られています。
タイヤの種類にもよりますが、新品のタイヤの溝は8mm程度あります。
タイヤ側面に三角(▲)マークが印されています。
三角マークの部分の溝の中にスリップサインがつくられています。
写真のタイヤのように、スリップサインが見え出すと交換が必要です。
スリップサインが出たタイヤで走る続けるのは大変危険ですし、保安基準に不適合ですから整備不良となります。
タイヤの溝は、ウェットコンディションでの水を排出する役割があります。
タイヤと路面との間に水の膜が出来るのを防いでいます。
もし、水の排出が十分でなければ、ハイドロプレーニング現象が発生し大変危険です。
また、タイヤの残溝の量が減ると制動距離にも大きく影響が出ます。
5分山くらいまでは変化は少ないですが、3分山くらいでかなり制動力は低下しています。
スリップサインが出ていないから安心というわけではありません。
スリップサインは限界を示しているものですから、出来るだけ早めに交換しましょう。
以下のJAFさんのページを参考にご覧いただくとよくわかります!
目安②経年劣化
年間走行距離が少ない車のタイヤは、溝の減りも遅いです。
こういう場合「スリップサインが出ていないから大丈夫」と判断するドライバーの方も多いです。
タイヤはゴム製品ですから劣化が進みます。
太陽の紫外線、気候変化、雨、自然環境に露出した製品です。
新品当時は柔らかい弾力性のあったタイヤも、年が経つにつれてゴムが硬化してきます。硬化したタイヤに車両の荷重がかかり走行するので、劣化が加速していきます。
溝があるかどうかだけで判断するのは危険です。
目安③偏摩耗
タイヤの空気圧は定期定期にチェックしていますか?
オイル交換や車検の時だけだと不足している可能性があります。
走行距離数が多い方は、何かとメンテナンスに出す機会も増えますので空気圧不足になりにくい印象です。
逆に走行距離が少ない方は、オイル交換の頻度も減りますので、日常点検をされていないと、タイヤ空気圧が不足している場合が多いです。
昔のフルサービスのガソリンスタンドなら、タイヤ空気圧の補充もついでにしてくれましたが、セルフスタンドが主流の今、それも期待はできません。
日頃から自分で意識して、タイヤ空気圧をチェックしてもらえる整備工場とお付き合いするのがいいですね。
タイヤローテーションがおすすめ
一般的なフロントエンジンの車の場合、フロントタイヤの方が摩耗が早いです。
荷重が大きいのと、ハンドルを切る、コーナーリングでの付加などが高いためです。
ですから、前後のタイヤをローテーションしてお使いいただくのが、一番長持ちさせる秘訣と言えます。
タイヤは一般的に4本セットで買うのがお得になりますから、4本のタイヤの減り具合を均等にしておくことがサイフにも優しいですね。
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