ロードインデックスとは?早見表と車検で注意するポイント


タイヤのサイズを表す表記にはいろいろな意味があり、専門用語が多くわかりにくいですね。

今回はロードインデックスについて詳しく説明していきます。

新車から純正サイズのタイヤを使用していればそれほどタイヤ選びで注意する必要はありませんが、安全性や車検の保安基準にも関わってきますから念のため理解しておきたいですね。

本記事では、

  • ロードインデックスとは?
  • ロードインデックス早見表
  • ロードインデックスと車検の保安基準

について解説しています。

タイヤ選びの参考にしてみて下さい。

ロードインデックスとは?

タイヤの負荷能力を表す重要な指数です。

ロードインデックスは英語でload indexという書きます。

カタカナでロードと書かれているので道路と勘違いしやすいですが、道路は英語でroadとなります。

loadには負荷という意味があります。indexは指数という意味があります。

つまり、ロードインデックス(LI)=負荷指数(荷重指数とも呼ばれます)です。

タイヤには負荷能力の上限が定められており、その基準内で使用することが必要です。

 

適正な負荷能力のタイヤを装着する

タイヤの負荷能力は、「空気圧―負荷能力対応表」にロードインデックスが規定されており、タイヤの側面にタイヤサイズと共に表示されています。

公道を基準速度で走行するにはメーカー指定の数値のタイヤを選択すれば問題ないですが、サーキットなど基準速度以上で使用する場合は、係数を乗じて負荷能力を換算する必要があります。

負荷能力の限界

自動車メーカーが指定した標準タイヤは積載量や乗車定員数に合わせて選定されています。ですから積載重量や定員は守ることが安全のためにも大切です。過積載やタイヤの負荷能力を超えての使用をすると、タイヤに異常が発生し損傷やバーストなどで事故につながりますから危険です。

タイヤの空気圧も大切です。ロードインデックスは「空気圧―負荷能力対応表」に規定されている通り、空気圧によって最大負荷能力である荷重が変わります。半年や1年など空気圧を補充されていないタイヤの場合、規定より大幅にタイヤ空気圧が低下している恐れがあります。その場合規定の能力を発揮することが出来ませんから、タイヤに異常が発生したり損傷の原因となります。

トラック・バンの積載物の偏積

荷台の一部に偏って積載した場合、タイヤへの負荷が不均等になってしまうため、一部の車輪では過積載と同じ状態になります。ですから積載物を均等に積むことも大変重要です。

 

ロードインデックスの具体例

実際の車両でロードインデックスを確認していきます。

カローラツーリング

ロードインデックス解説実例車両

  • 車名:トヨタ カローラツーリング
  • グレード:ハイブリッドS
  • 年式:令和2年式
  • 型式:6AA-ZWE211W
  • 定員:5名
  • 車両総重量:1,645kg
  • 装着タイヤサイズ:205/55R16 91V

カローラツーリングのタイヤ

ロードインデックスは「91」となります。

205/55R16 91V タイヤサイズ

さらに、運転席を開けたセンターピラーのタイヤに関する表記を確認します。

メーカー指定のタイヤサイズと空気圧

指定のタイヤ空気圧は、

前輪:220kPa

後輪:210kPa

となります。「空気圧―負荷能力対応表」を参照してみましょう。

LI 205/55R16 91
空気圧(kPa)別の負荷能力(kg) 180 475
190 495
200 515
210 535
220 555
230 575
240 595
250 615

 

事例の車の場合メーカー指定の空気圧で、

前輪:555kg

後輪:535kg

という負荷能力ということです。

簡易的にカローラツーリングの一輪当たりにかかる荷重は車両総重量1,645kg÷4=411.25kgとなり、空気圧が180kPaに下がっても十分に車両負荷に耐えられると考えられます。

メーカーは必要な負荷能力に余裕を見てタイヤサイズを指定していることが分かります。

※実際の負荷荷重の計算は、前軸重と後軸重の違い及び前輪と後輪のホイルベースの中心と乗員分の荷重の重心が一致しないことを考慮する必要があるので、前後で均等にならないことが多いです。

この表を見ても分かる通り、同じタイヤサイズでも空気圧によって負荷能力は大きく変化します。180kPa未満になると要注意です。小まめに空気圧の点検することをお勧めします。

 

ちなみに、最近のエコカーはこの表で規定する以上の空気圧を規定している車種もあります。

ルーミーのメーカー指定タイヤサイズと空気圧

写真はトヨタ ルーミーの指定タイヤサイズと空気圧です。

260kPaという高い空気圧を指定しています。これには空気圧を高く設定し転がり抵抗を減らし燃費を高める狙いがあると思います。新車を購入した場合は、ご自分の車のタイヤ空気圧を確認しておきましょう。一昔前なら200kPa程度が主流でしたから注意したいですね。

 

ロードインデックス早見表

ロードインデックスの負荷能力数値を一部抜粋して早見表を作成しました。

実際にはさきほども説明した通り「空気圧―負荷能力対応表」で細かく数値が規定されています。

LI 負荷能力(kg) LI 負荷能力(kg) LI 負荷能力(kg)
60 250 100 800 140 2500
61 257 101 825 141 2575
62 265 102 850 142 2650
63 272 103 875 143 2725
64 280 104 900 144 2800
65 290 105 925 145 2900
66 300 106 950 146 3000
67 307 107 975 147 3075
68 315 108 1000 148 3150
69 325 109 1030 149 3250
70 335 110 1060 150 3350
71 345 111 1090 151 3450
72 355 112 1120 152 3550
73 365 113 1150 153 3650
74 375 114 1180 154 3750
75 387 115 1215 155 3875
76 400 116 1250 156 4000
77 412 117 1285 157 4125
78 425 118 1320 158 4250
79 437 119 1360 159 4375
80 450 120 1400 160 4500
81 462 121 1450 161 4625
82 475 122 1500 162 4750
83 487 123 1550 163 4875
84 500 124 1600 164 5000
85 515 125 1650 165 5150
86 530 126 1700 166 5300
87 545 127 1750 167 5450
88 560 128 1800 168 5600
89 580 129 1850 169 5800
90 600 130 1900 170 6000
91 615 131 1950 171 6150
92 630 132 2000 172 6300
93 650 133 2060 173 6500
94 670 134 2120 174 6700
95 690 135 2180 175 6900
96 710 136 2240 176 7100
97 730 137 2300 177 7300
98 750 138 2360 178 7500
99 775 139 2430 179 7750

 

ロードインデックスと車検の保安基準

車検に関わる検査では以下のような項目があります。

国土交通省 道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2015.10.08】〈第三節〉第 167 条(走行装置等)より抜粋

4 自動車の空気入ゴムタイヤの強度、滑り止めに係る性能等に関し、保安基準第9条第2項の告示で定める基準は、次の各号及び次項に掲げる基準とする。

一 自動車の積車状態における軸重を当該軸重に係る輪数で除した値である空気入ゴムタイヤに加わる荷重は、当該空気入ゴムタイヤの負荷能力以下であること。

二 接地部は滑り止めを施したものであり、滑り止めの溝(最高速度 40km/h 未満の自動車、最高速度 40km/h 未満の自動車に牽引される被牽引自動車、大型特殊自動車及び大型特殊自動車に牽引される被牽引自動車に備えるものを除く。)は、空気入ゴムタイヤの接地部の全幅(ラグ型タイヤにあっては、空気入ゴムタイヤの接地部の中心線にそれぞれ全幅の4分の1)にわたり滑り止めのために施されている凹部(サイピング、プラットフォーム及びウエア・インジケータの部分を除く。)のいずれの部分においても 1.6mm(二輪自動車及び側車付二輪自動車に備えるものにあっては、0.8mm)以上の深さを有すること。この場合において、滑り止めの溝の深さについての判定は、ウエア・インジケータにより判定しても差し支えない。

三 亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること。

四 空気入ゴムタイヤの空気圧が適正であること。

ロードインデックスに関しては、一と四の項目が該当します。

メーカー指定のタイヤサイズであれば問題ありません。問題はそれ以外のケースとなります。

ロードインデックスが下回るのは以下のようなケースが考えられます。

例1)中古車で購入した際に純正サイズではないタイヤが付いている。

純正ではない大径ホイールを装着した車など社外ホイールを装着している場合は特に注意して確認が必要です。販売店の営業スタッフの中には整備の知識が乏しい人もいます。中古車を購入する際はかならず運転席ドアを開けたところに貼られているメーカー指定のタイヤサイズとロードインデックスを確認してください。

例2)トラックやバンに乗用車用タイヤを装着している。

タイヤ径などサイズは適合していても、負荷能力が足らなくなる場合がほとんどです。またタイヤと同様にアルミホイールにも注意が必要です。乗用車用ホイールには基準を満たしている「JWL」、トラック・バス用ホイールには基準を満たしている「JWL-T」の印が刻印されていることを確認してください。

例3)トラックやバンにメーカー指定のプライレーティング(PR)より小さいタイヤを装着している。

軽トラック・バンのタイヤサイズは「145R12 6PR」が指定されていることが多いです。しかし中には「145R12 8PR」を指定している車種があります。この場合、8PRが指定されている車に6PRを装着していると車検で不適合となりますから注意が必要です。

タイヤサイズ 最大負荷能力(kg)
145R12 6PR 450
145R12 8PR 520

※プライレーティング(PR)とはタイヤの強度を示す指数です。

例4)インチアップなどによりLIが低いタイヤを装着している。

インチアップ時にタイヤ径を気にする方は多いと思いますが、ロードインデックスを見逃している場合がございます。最近はインターネットでタイヤが購入できますからそういう買い方をする場合ご自分でチェックする必要があります。タイヤを持ち込んで交換してもらう整備工場やガソリンスタンドなどでも気づかれずに作業されてしまう可能性もありますから十分気をつけて下さい。

 

まとめ

タイヤのロードインデックスについて解説してきました。

タイヤは車が路面と設置する唯一の部品です。安全のためにも適正なサイズとロードインデックスのタイヤを装着して頂ければと思います。

お近くの方はタイヤのご相談はぜひウッドベルをご利用ください。

ご来店をお待ちしています。