タイヤのエアバルブについて詳しく解説

自動車のホイールについているエアバルブという部品をご存じですか?
タイヤショップなどに行くと、

「タイヤ交換と一緒にエアバルブの交換はいかがですか」

と店員さんに勧められると思います。

エアバルブとは、タイヤに空気を注入するための口になる部品です。
タイヤに空気を充てんする際にエアホースをつなぐ部分です。

一般的に、タイヤ交換の際に一緒に交換することが多いですが、
タイヤ料金とは別途に費用を追加しないと交換はしてもらえないことが多いです。

だからタイヤは新品だけど、エアバルブが劣化してしまっていることもあります。
小さいけれど重要部品であるエアバルブについて詳しく解説していきます。

エアバルブの役割

タイヤへの空気の充填をするため部品

整備工場での定期点検、ガソリンスタンドでの無料点検などで「タイヤの空気圧チェック」をしています。

タイヤは車種ごとにメーカー推奨の空気圧というものがあります。
空気圧は高すぎても低くても、タイヤの性能、自動車の走る、曲がる、止まるという基本性能に大きく影響します。

エアバルブに空気圧ゲージが付いたエア充填ホースをつなげ、レバー操作でタイヤの空気圧測定・増圧・減圧が可能です。

空気中の酸素分子は、ゴムに溶け込み抜けやすい性質があります。
走行しなくてもタイヤの空気は徐々に抜けていくのはそのためです。

適正な空気圧を保つために、エアバルブが劣化していないことは大切です。
プールで使う浮き輪のように、単純に空気を出し入れするだけではないのですね。

エアバルブの構造

エアバルブの構造

ゴムバルブで説明すると、外観はゴムで覆われ、その内部にはバルブステムが一体で成形されています。

バルブステムの中に、バルブコアがあり調整弁のような役割を果たしています。

通常時はバネコイルにより弁は閉じて、空気圧を調整するホースを取り付けると弁を押し当てエアが流れます。

バルブコアの形状が虫のように見えることから、「ムシ」と呼ばれることが多いです。

エアバルブの種類

タイヤのホイールからひょっこり顔を出しているエアバルブにも種類があります。
アルミホイールなどでカスタマイズしている方は、エアバルブにもこだわっていますね。

エアバルブは大きく分けて、ゴムバルブと金属バルブに分かれます。

ゴムバルブとは

ゴムバルブ

外観がゴムで覆われたバルブのことです。正式には、スナップインバルブと呼ばれています。

新車のメーカー純正ホイルに装着されているエアバルブはゴムバルブが主流です。アフターマーケットでのメンテンナンス性や交換の容易さ、コストなどが考慮されているのでしょう。

内部の金属バルブステムをゴムで覆っているタイプです。
ゴムは紫外線や湿気や温度変化の影響により経年劣化していきます。

交換の頻度は車両の使用環境や保管環境によりますが、2~3年ほどです。タイヤホイールをシーズンで履き替えたりする場合に、屋外に置いておくと劣化が進みやすいので保管の際も注意が必要です。

ゴムバルブは内部のバルブコアやキャップごと新品に交換するのが一般的です。

金属バルブとは

ナットで締め付け固定するためクランプインバルブとも呼ばれています。

金属バルブはその名の通り、金属でできていますから、ゴムのような経年劣化が進むのは遅いため長持ちします。
しかし、ホイールと金属バルブを繋げる部分にエア漏れを防ぐために小さなゴムパッキンが装着されています。

金属だからと油断しているとゴムパッキンの劣化でエア漏れを起こすこともあります。
金属バルブの場合は内部のバルブコアとゴムパッキンのみ交換します。

ゴムパッキンは種類が多いので、ショップに在庫がないこともあるので注意が必要ですね。

エアバルブの規格・サイズ

エアバルブの規格・サイズ

国産車の大半で純正装着されているゴムバルブについてご説明します。

正式にはスナップインバルブと呼ばれ、JIS規格でサイズが定められています。

規格 特徴 適合リム穴径
TR412 二輪車向け Φ11.5mm
TR413 自家用自動車向け Φ11.5mm
TR414 全長が長い Φ11.5mm
TR415 リム穴径が大きいホイール用 Φ15.9mm

一般的な自家用乗用車は、ほとんどTR413が装着されています。

エアバルブについては、EUでリムとタイヤに関する規格をつかさどるETRTOや日本工業規格のJISで厳格に規格化されている商品です。

近年はインターネットの普及により様々な製品が世の中に出回っています。
稀に規格外の製品が販売されていたり、装着されたアルミホイールがありますから、しっかり確認して購入することが大切です。

キャップの種類

エアバルブのキャップはエア調整する際に外しますが、小さいので落としてしまうことが多いです。
キャップが無いと内部のバルブコアが雨水にさらされるので、キャップは必ずつけましょう。

万が一キャップを無くした場合は、タイヤ交換したショップに相談するといいでしょう。
ゴムバルブには、樹脂製キャップが装着されています。

ドレスアップのために、真鍮製のメッキキャップやアルミ製のキャップがあります。
安価に販売されていますから、ドレスアップのために交換したくなりますが相性があるので注意が必要です。

ゴムバルブのバルブステム(キャップが取りつくネジ部分)が真鍮製のため、アルミ製のキャップを取り付けると不具合が起こります。
材質の違う金属同士を組み合わせることで、最悪固着してキャップが外せなくなる恐れもあります。

エアバルブの寿命と交換時期

ゴムバルブの寿命は、2~3年と言われています。3年以上すぎるとゴムが硬化し、ヒビや亀裂が入ってくる恐れがあります。

ただ、実用的には3年以上交換していない車も多く存在しますから、3年を過ぎると直ちに交換しなければいけないというものでもないようです。

それでは、交換時期はいつが適切なのでしょうか?

エアバルブはタイヤをホイールから取り外した状態でないと交換できません。
ですから、一般的にタイヤ交換と同時に作業するのがいいでしょう。

ただ、中古車等で購入しエアバルブは古いままでタイヤだけ新品に交換されているとその限りではありません。
中古車を購入する際は、細かいですがタイヤと一緒にエアバルブも交換してもらいましょう。

エアバルブ交換費用

カー用品店、整備工場、ディーラーなど多少の差はあるでしょうが、ゴムバルブの値段は1本あたり300円程度でしょう。
ただ、ゴムバルブを交換する際に、タイヤをホイールから外すことが必要になるため、

タイヤ交換と同等の工賃が発生します。

タイヤ取り外し

バルブ付け替え

タイヤ取付

タイヤホイールバランス調整

このような手順で作業が行われます。

ゴムバルブの交換だけでこの費用が発生するのはもったいないので、タイヤ交換と同時に交換することをお勧めしています。

ウッドベルなら、タイヤ4本セット交換コミコミキャンペーンを実施しているので、
タイヤの価格に工賃やゴムバルブ交換費用も含まれていてお得です。

不具合の原因

ゴムバルブのゴムの劣化

ゴムバルブはタイヤと同じく2~3年と言われています。3年以上経過すると雨風、紫外線、気温の変化などの影響もあり劣化の進行が早まっていきます。

ゴムが硬化してきますから、日々の走行による衝撃でひび割れなどが発生することで、空気漏れが発生します。

金属バルブのゴムパッキンの劣化

金属製だから大丈夫と思われますが、ホイールとのクランプ部分にはゴムパッキンが付いています。
このゴムパッキンがクランプ部からのエア漏れを防いでます。ゴムパッキンも2~3年が寿命で、3年を越えると徐々にゴムの特性が失われ硬化してきます。

一気に空気漏れを起こすというより、ジワジワとエア漏れしていくことが多いようです。
パンクに気付きにくいので、注意が必要です。

バルブコア(ムシ)の固着、劣化

コイルスプリングにより開閉し、空気の注入や排出をするための部品です。非常に小さいので目視で何が悪いかを特定するのは困難です。
エア充填時にズレてしまったり、キャップが飛んでしまい、雨風にさらされ劣化するなどが原因です。

劣化するとコイルスプリングが正常に作動しなくなり、エア漏れが発生します。

キャップの固着

これは金属バルブで多いようです。アルミバルブに素材の異なる金属キャップやメッキされたキャップをすることで腐食が発生します。

キャップが固着してしまうとエア充填が出来ません。

エアバルブの損傷

ホイールをぶつけてしまったり、事故でホイールが損傷した場合です。
アルミホイールのガリ傷だけだからと我慢していると、実はエアバルブが損傷していたということあります。

目視での外傷のチェックと共に、空気圧チェックをしておきたい事例です。

タイヤの空気圧チェック

パンクかなと思ったら、真っ先に思い浮かぶのがタイヤに釘等が刺さったケース。
整備工場などでも、パンク修理と聞くとタイヤ本体の修理が主流です。

でも実はエアバルブによる空気漏れも事例として多くあります。
エアバルブの空気漏れは、日頃の空気圧チェックにより見つけることが可能です。

しっかり空気圧を測定してから、エア充填することが大切です。
4本の空気圧を比較し、1本だけ極端に空気圧が低いようならパンクが疑われます。

まずは、タイヤ本体のパンクよりエアバルブのパンクを疑います。
エアバルブにパンクチェックする石鹸水等を霧吹き等で吹きかけ、エア漏れをチェックします。

ゴムバルブの場合は、手ですこしバルブを動かしてみると分かりやすいです。

空気圧は補充する際はしっかり現状の空気圧を点検しましょう。

ウッドベル各店にご来店いただければ、いつでも無料でタイヤの空気圧チェックと補充をさせて頂きます。

タイヤを長持ちさせ、燃費もよく快適に走るためには、こまめな点検が大切です。

タイヤ交換ならウッドベル

三重県松阪市にある総合かディーラーウッドベル。

ウッドベル新三雲店とウッドベル花岡店にてタイヤ交換をしています。

両店とも国土交通省指定工場で国家資格保有の整備士が多数在籍しています。

タイヤのことでお困りの際はぜひご相談ください。

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ウッドベルのタイヤ4本セットがおすすめなり理由
①国内ブランドタイヤが安い
ウッドベルでは国内ブランドのタイヤを中心に取り扱っています。販売本数が圧倒的に多いため価格を下げて提供することが可能です。
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タイヤ4本セットの料金に取替料や消費税も含んだ総額で表示しています。タイヤの価格だけを安く見せるのではなく、総額で安いからご安心いただけます。
③タイヤ4本分のバランス調整付き
新品タイヤを装着したホイールのバランス調整とバランサーと呼ばれるウェイトの費用も含まれています。
④ゴムバルブ4本交換付き
ゴムバルブがパンクの原因となることも多いですから、ウッドベルではゴムバルブ装着のお車ではタイヤ交換とセットでゴムバルブも新品に交換いたします。
⑤廃タイヤ処分費用もコミコミ
産業廃棄物となる廃棄タイヤの処分費用も4本セット特価に含まれています。
⑥車のお悩みは何でもおまかせ
国土交通省の指定工場であるウッドベルには国家資格を保有したプロ整備士が勢揃いしています。タイヤだけでなく、足回りの違和感やエアコン不調、エンジン不調などお気軽にご相談ください。最新設備でしっかりと故障診断をいたします。
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