【コンパウンド磨き】バンパーの擦り傷を簡単に消す方法と注意点

自分の車に傷がつくとショックですね。特に小まめに洗車している方なら小さな傷にも気分が落ち込みます。

ぶつける相手が車や構造物でなくてもボディーに傷がつくことがあります。

木の枝に擦ったり、自宅で子供さんの自転車のハンドルが擦ったりと様々な原因がありますね。

特に前後のバンパー四隅は傷が付きやすいものです。

塗装するまでもないし、「なんとかならないかな?」と悩まれているお客様も多いですね。

今回は、そんな傷を消す方法についてお伝えしていきます。

目次

そもそもコンパウンドって何?

 

コンパウンド=研磨粒子、研磨剤

研磨粒子だけでは、塗装面に深い傷が入ってしまうので液体やペースト状のものと配合されています。

コンパウンドと一言でいっても様々な種類があります。

用途によって、粒子の大きさや硬さが異なります。

傷を消すために買ったのに、コンパウンドで擦って傷をつけてしまったということにならないように注意が必要です。

 

コンパウンドの役割は、塗装を研磨することです。ですから、コンパウンドで磨くと塗装面が薄くなります。

塗装面は、下地、ベースコート(色)、トップコート(クリアー)に分かれています。

コンパウンドで磨いているのはトップコートですから、磨きすぎるとベースコートに到達してしまうということです。

 

コンパウンドで消える傷のレベルは?

それでは、どの程度の傷ならコンパウンドで傷消しに対応できるのでしょうか?

さきほども話しましたが、塗装面は、下地、ベースコート(色)、トップコート(クリアー)に分かれています。

そのことを頭に入れて頂いて、下記の傷ならコンパウンドで消せる可能性があります。

①傷がベースコートまで達していない。

②塗装表面が日焼けや経年劣化していない。

③傷の箇所を過去に磨いていない。

それでは、順番に見ていきましょう。

傷がベースコートまで達していない。

べースコートに達していないと言われても、そんなの分からないですよね。

ですから目安としては、傷を撫でた時に爪が引っかからない程度とお考え下さい。

自動車の塗装は、車種にもよりますが100~200μm(ミクロン)です。

そのうちトップコートは30~50μm(ミクロン)程度です。

1μm=0.001mmです。1000分の1ミリメートルです。

塗膜はそれほど薄いですから、爪が引っかかる程度の傷は、すでにベースコートより下部層に傷が達していると考えてください。

 

塗装表面が日焼けや経年劣化していない。

新車から5,6年であれば塗装面の劣化はそれほど進行していませんが、10年も経つと塗装が劣化しています。

塗装色にもよりますが、色褪せやクリアー層の剥がれがあるボディーの場合、磨きでは対応できません。

磨けば磨くほど、トップコートが剥がれていく場合もあるので注意が必要です。

 

傷の箇所を過去に磨いていない。

これは、特にポリッシャーを使って磨いている場合に注意が必要となります。

傷を消すといっても、魔法のように消えるわけでなく、傷の周囲のトップコートと一緒に磨くことで馴染ませています。

コンパウンドで磨けば磨くほど、トップコートは薄くなっていきますから、過去にポリッシャーなどで磨いている部分は磨きすぎるとベースコートが出てしまう可能性があります。

 

コンパウンドで傷を消す時の注意

今回の写真にあるような傷であれば、ポリッシャーを使わずに、手磨きで優しく磨くことで落とすことが可能です。

手で磨く際の注意点をまとめると、

①ボディを冷やしてから行う

②指先だけで磨かない

③少しづつ確かめながら行う

④プレスラインは要注意

ボディを冷やしてから行う

炎天下での作業やボディーが熱い状態では、傷を消すどころか、コンパウンドの磨き傷をつけてしまいます。

磨く箇所をしっかり冷まして、日陰で作業するのがいいですね。

 

指先だけで磨かない

ウエスや布、スポンジなどにコンパウンドをつけて磨く際に、指先でゴシゴシしたくなる気持ちは分かります。

しかし、一点に力を集中してしまうと必要以上に力が掛かってしまいます。

コンパウンドを優しく伸ばすように、そして手の平をつかうか、指先なら3本の指の腹で磨くようにしましょう。

 

少しづつ確かめながら行う

コンパウンドをたっぷりつけて、一気に磨くのはお勧めできません。

まずは少量で試してみましょう。キズがどの程度消えるかを確かめていきます。

傷かと思えば、じつは擦った相手のものの塗料などが付着しているだけの場合があります。

コンパウンドの液体を拭き取るように撫でるだけで、取れる場合もありますから焦らずに作業しましょう。

 

プレスラインは要注意

プレスラインの凸部分はトップコートが薄いので注意が必要です。

これは少し専門的な話になるので難しいですが、プレスラインの山の先端は塗装が乗りにくい箇所です。

塗装というのはスプレーガンから微細の粒子となってボディーに吹き付けています。塗装してから乾燥するまでの間に、プレスラインの様な山の先端は、塗装がなじむと薄くなりやすいです。逆に谷の部分には塗料が溜まりやすく厚いですね。

そして磨く際もプレスラインは平面ではないので、一点に力が集中しやすく、磨きすぎてベースコートがでやすいのです。

ポリッシャーなどを使って磨く際は、プロでも気を遣う部分ですか十分に注意が必要となります。

 

不安な方はプロにお任せを!

磨くのに自信がない方は、プロにお任せするのが一番です。

カー用品店でコンパウンドやウエスを調達して、せっかく費用と時間を使っても上手くいかないと勿体ないばかりか、

塗装修理が必要になってしまいうこともあります。

自信がない場合は、プロにお任せするのが一番ですね。

出来れば、塗装やボディーコーティングをしているお店に相談するのがいいですね。

 

ウッドベルなら磨き作業だけでもOK

当社であれば、板金塗装の自社工場がありますし、新車の取り扱いも多く自社でコーティング施工もしています。

お車の傷の状態を確認し、磨きだけで行けるのか?塗装が必要かを判断させて頂きます。

たとえ10cmの傷があってもその傷の深さは場所によって異なります。

しっかり専門スタッフがいるお店で、設備を整えたウッドベルにご相談いただければと思います。

他社で購入したお車でもお気になさらず、気軽にご相談いただければ丁寧に対応させて頂きます。

皆さまからのご来店をお待ちしています。