車検時【バッテリー点検】を解説
車の電子化や燃費性能向上などによりバッテリーの役割や重要性が高まっています。
アイドリングストップではエンジンの再始動のためにセルモーターを回したり、エンジン停止中も電力を供給し続けます。
燃費性能を向上させるために充電制御とよばれるシステムが組み込まれ、減速時にオルタネーターの発電を行うため充電の負荷が高くなっています。
昔の車なら別名「スターターバッテリー」と呼ばれエンジン始動時のセルモーターを回すのが役割の大部分でした。
しかし電子化が進み、自動車の各部にCPUが内蔵されているためCPUへの電力供給も12Vバッテリーが担います。
ハイブリッドバッテリーがあるから、普通の12Vは無いと思われている方も見えますが、今のところエンジンを搭載する車はもちろんのこと、EVであるリーフやテスラにも12Vバッテリー(補機バッテリー)は搭載されています。
本記事では、バッテリーの点検項目について解説していきます。
バッテリー充電状態のテスト
専用のバッテリーテスターにて診断します。
専用のバッテリーを車のバッテリーにつなげてテストします。バッテリーの充電状態・エンジン始動能力やオルタネーターのチャージテストも可能です。
ターミナル・取付部
バッテリーの両極端子のターミナルやは電気配線接続部の緩み、ガタ、腐食を点検します。
また、バッテリーを固定している金具に緩みや損傷がないかも確認します。
バッテリーが正常でも、正常な接続が出来ていないと故障の原因となります。
オルタネーター
エンジンの動力を利用し、オルタネーターで発電した電力をバッテリーに充電しています。
バッテリー上がりの原因の多くはバッテリーの劣化や不良が原因ですが、オルタネーターの不具合が原因の場合もあります。
ですから、単にバッテリーだけを交換しても再発することがありますので、バッテリー上がりをした場合は整備工場でプロの整備士に点検してもらうことをお勧めします。
オルタネーターの発電状態のテストとオルタネーターの取付やベルトの損傷、ヒビ割れなどを点検します。