車検の点検内容を項目ごとに詳しく解説
自動車の車検ではどんな項目を点検しているのか気になると思います。世の中には生活をする上で色々な製品がありますが、身近な製品で車ほどアフターメンテナンス、点検を実施しているものは少ないと思います。
本記事では、車検での点検項目を分かりやすく説明していきます。愛車のメンテナンスの参考にして頂ければと思います。
なぜ車検や点検が必要なのか?
自動車には、大きく2つの法律があります。
一つが道路交通法で、こちらは車や自転車、歩行者が安全に走行・歩行し事故などを防ぎ、安全な交通を守るための法律です。
二つ目が道路運送車両法です。車の安全性や整備事業などに関する法律です。この中に、保安基準や定期点検、自主点検などに関する規定がされています。
日本国内の交通事故での死亡者数は年々減少していますが、まだまだ多くの事故が発生しています。
自動車メーカーも国も、交通事故を減らすために技術革新と法改正を繰り返しています。近年ではブレーキサポート機能や誤発進抑制装置など様々な電子制御による事故を未然に防ぐ又は軽減するための装置が搭載されるようになりました。
これらの電子制御も自動車の基本性能が十分に発揮されることが前提です。走る・曲がる・止まるという基本性能を維持するためにも車の点検はとても重要です。特に日本では自宅のガレージで自動車のメンテナンスをするという文化がありませんから、整備工場での車検や点検整備が重要となります。
車検での点検項目抜粋
こちらの図が、車検での点検項目の抜粋となります。
車検時に発行させて頂く「指定整備記録簿」では分かりづらいので、イラストを作成してみました。
ガソリンエンジン車の他に、ハイブリッド車も多くなっています。また、車には様々なセンサーやコンピューターが内蔵されています。それらシステムやセンサーの異常があるとチェックランプが点灯します。
一昔前の車と比べ、チェックランプの種類も増えていますから、これらの点検や診断には専用のコンピューター機器が必要になります。
自動車の整備士も経験と勘だけではなく、整備が電子化されてきていますね。
点検項目を詳しく解説
それでは、8つの点検項目をひとつずつ解説していきます。本ページでは概要のみ説明していきますので気になる項目はクリックして頂くと詳細な解説ページをご覧いただけます。
エンジン及びエンジンルーム内を点検します。
- ベルト類
- 点火装置
- エンジン本体
- 冷却装置
- 燃料装置
- ミッション
灯火類の点灯や取付・レンズなど点検をします。
- ヘッドライト
- フォグランプ
- ウインカー
- ブレーキランプ
- バックランプ
- ナンバーランプ
ステアリング関係の点検をします。
- ハンドル
- ホーン
- シートベルト
- エアバック
- 舵取り装置
- パワステ
排気装置の取付・音などを点検します。
- パイプ
- マフラー
- 触媒装置
- 遮熱板
- 排ガス
- 騒音
バッテリーの充電・発電・取付を点検します。
- ターミナル部
- 取付
- 配線
- 充電状態
- 発電状態
- オルタネータ
ブレーキの効き・損傷を点検します。
- ペダル効き
- 踏みしろ
- ブレーキオイル
- ブレーキパッド
- ブレーキシュー
- サイドブレーキ
タイヤ、ホイールの点検をします。
- タイヤ溝
- タイヤ偏摩耗
- タイヤ空気圧
- ホイールナット
- ホイール損傷
- ホイールがた
足回りとサスペンションの点検をします。
- ショックアブソーバ
- サスペンション
- ロアアーム
- サイドスリップ
- ブッシュ類
- ドライブシャフト
上記の点検項目はさらにそれぞれ細かく点検をしていきます。
その他の点検項目
ウッドベルでは上記以外にも、快適に安全にカーライフを送っていただくために独自に点検箇所を設けています。
- エアコンの作動・効き
- ヒーターの作動・効き
- エアコンフィルター
- ワイパーラバー
- ワイパーブレード
- フロントガラス
- ドアガラス
- ウォッシャー
- ドアミラー
- 車高
- ボディ、バンパー
- 非常用信号灯
- ルームランプ
- ルームミラー
国家資格のある整備士と検査員による車検
保安基準に適合しているかの測定や検査が必要な項目も多いので、受入れ点検する整備士、整備を実施する整備士、検査をする検査員と役割を分担して1台の車検を行っていきます。
短時間の立会い車検でも一日車検でも点検する項目に差はございませんのでご安心ください。
ウッドベルでは、国土交通省の指定工場で、国家資格を持った整備士と検査員が大切なお車を丁寧に点検・整備しています。
車の故障の診断、修理もお任せください
ウッドベルは車検専門店ではなく、自動車整備のプロショップです。
そのために、沢山の設備を保有し様々な故障や修理に対応しています。
以下に設備の一部をご紹介します。
- ボッシュ製 故障診断機
- Gスキャン 故障診断機
- スズキ純正 故障診断機
- ボッシュ製 FSAビークルシステムアナライザー
- ボッシュ製 3次元4輪アライメント測定機
- ボッシュ製 4ガステスター
- エアコンガス回収機
- AT&CVTフルードチェンジャー
- バッテリーチェッカー
- 制動力&サイドスリップテスター
- ヘッドライト光軸テスター
- スピードテスター
- 三次元フレーム測定機(板金工場併設花岡店のみ)
- ジグ式フレーム修正機(板金工場併設花岡店のみ)
さらに、板金塗装工場も自社で完備しています。近年の自動車は自動ブレーキ、レーンキープ、アダプティブクルーズコントロール、駐車支援装置など自動運転レベルが進歩してきています。そのため、事故修理と一般整備が連携した工場が求められます。
2020年4月より改正された特定整備と呼ばれる認証制度においてもいち早く電子制御装置整備の認証を取得しています。新型車の整備は従来型の工場設備だけでは十分ではありません。
ウッドベルでは常に整備士の技術習得と設備導入に余念がありません。車検だけでない経験豊富な整備士が、さまざまな故障事例にあった整備、メンテナンスをいたします。
お車の修理でお困りの際はお気軽にご相談ください。