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2020年上期(1月~6月)軽自動車の新車販売台数ランキング発表

2020年上期 軽自動車の新車販売台数ランキング

2020年上期(1月~6月)の軽自動車の新車販売台数ランキングをお伝えします。

軽自動車と言えば、スズキとダイハツ。そんなイメージを持っていた読者も多いことでしょう。
しかし今ではスズキ、ダイハツに加え日産とホンダが軽自動車のシェアを奪っています。さらに三菱もekシリーズで巻き返しを図っています。

そして、各社からのOEM供給によりスバル、トヨタ、マツダも販売されています。

 

そんな競争環境ではありますが、ランキング上位が軒並み前年割れの厳しい経済状況です。
新型コロナウイルスによる経済の停滞は、日本独自の軽自動車にも大きな影響を及ぼしています。

今年も引き続きスライドワゴンが上位を独占しています。価格帯としては決して安くはないですが、使い勝手の良さを評価されているのでしょう。
子育て世代だけでなく、幅広い層に支持が広がっている印象ですね。

それでは、軽自動車のランキングを見ていきましょう。

 

ランキング1位~5位

 

1位 ホンダ N-BOX

販売台数101,454台 前年台数131,233台 前年比77.3%

圧倒的1位の座を継続中!国内販売台数3年連続No.1!

NーBOXとN-BOXカスタムどちらも爆発的人気を誇っています。
中古車市場も活況で、リセールバリューの高い車です。

デザインとブランド力。そしてリアシートを倒せば広がる大容量の収納スペース。
自転車も積める荷室は、子育て世代にとって大きな魅力!

また、スズキやダイハツとは違い、少数精鋭の軽自動車ラインナップが1位に押し上げているともいえる。
ホンダとしては、軽自動車の好調を小型車にも波及させたいところだ。

 

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2位 スズキ スペーシア

販売台数65,323 前年台数89,750台 前年比72.8%

辛うじてタントをかわし2位につけている。
スペーシア及びスぺーシアギアでターゲットを広げてN-BOXを追い上げる。

2020年8月時点で軽ハイトワゴン(全高1,700mm以上のハイト型2BOX軽自動車)の中で最も優れた燃費性能を誇る。

ただ、燃費性能の表記がWLTCモードとJC08モードが混在するため、ユーザーにその魅力が伝わりにくい。

特に市街地での燃費に強いのがスペーシア、その魅力をもっと広く伝えていきたい。

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3位 ダイハツ タント

販売台数62,253台 前年台数81,828台 前年比76.1%

ダイハツのタントは3番手でデイズに迫られている。

ただダイハツの場合、複数のスライドワゴンをラインナップしており、
ムーヴキャンバスとウェイクも合わせ用途や好みで幅広く選ぶことが出来るが魅力。

ミラクルオープンドアがウリではあるが、実用性というより商品コンセプトを尖らせるためのように感じる。
タントカスタムの完成度は非常に高く、N-BOXを追撃するならカスタムをもっと拡販させたいところだ。

いずれにしても軽スライドワゴンの元祖であるタントは根強い人気だ。

 

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4位 日産 デイズ

販売台数55,239台 前年台数79,789台 前年比69.2%

新型からデイズとルークスを分けている。

セダンタイプのデイズだけでワゴンタイプNo.1の座を収めようとしている。
さらにここ数年変わらないTOP3に肉薄している。

軽自動車の勢力図が変えるかもしれない。
ノート、セレナ以外で乗用車部門が振るわない中、日産にとって明るい希望だろう。

3月に発売されたルークスと共に、下期はさらに販売台数を伸ばすだろう。

 

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5位 ダイハツ ムーヴ

販売台数48,283台 前年台数68,833台 前年比70.1%

ムーヴとムーヴキャンバスの2車種。

まったくデザインの異なる2台ではあるが、どちらも完成度が高い車だ。

キャンバスは、軽自動車の中で唯一無二の存在感。
ムーヴはご年配にも支持されているだろう。
そしてムーヴカスタムは、男性ユーザーからの支持が熱い!

長年乗り慣れた形状の車で長く運転していたいというニーズにもマッチしている。
変らないスタイルがロングヒットの要因だろう。

 

ランキング6位~10位

 

6位 ダイハツ ミラ

販売台数37,894台 前年台数55,439台 前年比68.4%

ミライースは、エントリーモデルとしても、社用車としても抜群のコストパフォーマンス!

小型軽量で燃費性能は申し分ないばかりか、上位モデルはコンパクト乗用車並みの装備。

第3のエコカーをコンセプトに開発された初代から9年、
今後も安定的に販売を伸ばしていくだろう。

 

7位 スズキ ハスラー

販売台数37,413台 前年台数29,712台 前年比125.9%

1月にフルモデルチェンジをして、新型コロナの逆境もありながらも販売数を伸ばしている。

遊べる軽を合言葉に、斬新なデザインは外観だけにとどまらない。
車内もワクワクが広がるデザインで、見て楽しい、乗って楽しい車に仕上がっている。

ターゲット層がある程度絞られるジャンルながら堂々のランキング。

 

8位 ホンダ N-WGN

販売台数34,083台 前年台数22,687台 前年比150.2%

フルモデルチェンジして、外観のイメージがガラリと変わった!
販売にどう影響するかと思っていたが、今年に入っても順調に実績を伸ばしている。

オートブレーキホールドやクルーズコントロールを装備したホンダセンシングなど、
ホンダの最新装備が盛り込まれている。

カーナビやエアコンパネルが助手席よりにレイアウトされてるのが特徴的。

 

9位 スズキ ワゴンR

販売台数32,079台 前年台数51,377台 前年比62.4%

一時代を築いてきたスズキのワゴンR。
ライバル車に比べ、前年比実績を大きく落とす結果となっている。

いい意味で癖がない、逆を言えば特徴が出しにくいとも言える。
人気がなくなったというよりも、軽自動車の選択肢が広がったことが要因でもある。

 

10位 スズキ アルト

販売台数30,570台 前年台数38,139台 前年比80.2%

スズキの中でもっとも古い歴史を持つ、伝統ある車種。

安さが際立ち、5MTの設定も守られている。

何かと高額になっている軽自動車の中でも、デザイン性や豪華さだけでない車選びの多様性を提供し続けている。

安くていい車。社用車にもおすすめだ。

 

 

ランキング11位~15位

 

11位 日産 ルークス

販売台数23,843台 前年台数(新規販売のため無し)

デイズに引き続き、新型モデルを投入されたルークス。
デイズの冠が外され、ルークスとして新たなスタートだ。

直近6月単月の販売台数は、N-BOXとスペーシアに次ぐ3番手となっている。
軽スライドワゴンの4強時代の到来!

最新の車に乗りたいなら、プロパイロットを装備したハイウェイスターがお勧め!
プレミアムグラデーションインテリアは、まさに高級車。

12位 三菱 eK

販売台数18,557台 前年台数25,925台 前年比71.6%

ekクロス、ekクロススペース、ekスペース、ekワゴンの4車種で何とか巻き返したい三菱。
日産との差は、販売店の営業力の差であり、商品力は高いekシリーズ。

特に個性際立つekクロスとekクロススペースは、売れる気配がしてならない。
販売店としては、直接ユーザーに売るだけでなく、スズキとダイハツの副代理店へのアプローチを考える時期ではないだろうか。

三菱自動車の生産工場は、日産への供給もあるから仕事は確保されるが、三菱ディーラーにとっては厳しい。
三菱販売店が活性化することは、国内自動車産業にとっても大きなプラスだろう。

13位 スズキ ジムニー

販売台数13,804台 前年台数16,589台 前年比83.2%

ジムニー史上、空前の人気!コロナの影響ですこし販売台数が減っているものの、アウトドア仕様の車でこの台数は驚異的。

今だに納期が1年待ちが続くこの車のポテンシャルは計り知れない。

最大の課題は納期対応。発売以降納期が長いことが、世の中に浸透してしまっている。

人気車を数多く抱えるスズキにとってジレンマは続きそうだ。

 

14位 ダイハツ キャスト

販売台数10,529台 前年台数22,294台 前年比47.2%

登場から5年が経って、モデル末期。

フルモデルチェンジするか、販売終了となるのか?

いろんな噂がありつつも、販売台数に貢献しているのは事実。

現在残っているのは、キャスト スタイルのみ!がんばって!

 

15位 ダイハツ ウェイク

販売台数8,018台 前年台数12,726台 前年比63.0%

2014年に登場したが、時代を先取りしすぎたか?

今のタイミングなら、遊び前面のハイト軽ワゴンにニーズがあっただろう。

今なら、モデルチェンジで巻き返せるはずだ。

 

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参照データ
一般社団法人全国軽自動車協会連合会
軽四輪車 通称名別 新車販売確報

 

まとめ

軽自動車の車種別トップ15位の1月~6月の販売台数合計は579,342台で対前年比で79.8%という結果になりました。

経済的にマイナス要因が多い中での実績としては、大変優秀であると思います。

各メーカーによる熾烈な開発競争の結果、非常に商品力の高い車種が揃ってることも要因だろう。

「軽自動車にするか普通乗用車にするか」という一昔前の価値観から、

軽自動車がそれぞれ商品力を高め、自動車規格の枠を超えたクルマ選びに変化しているのだと思う。

新型コロナウイルスにより、新しい生活様式が定着しつつある今、軽自動車も新しい価値を生み出してくれるだろう。

2020年秋以降の新型車にも注目していこう!

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